塾長、竜巻に襲われる! その2
竜巻は「ドドドドドド」「バリバリバリ」と腹に響く地鳴りのような音を立てて急接近。
周囲の空気は一変し、風が強くなり、漂流物が回りにただよいはじめる。
これは、かなり、まずい。
すぐに車に戻り、急発進、フルスロットルで逃げたのであった。
そろそろ安全か、と思うところで車を止め、また竜巻を観察。急に形がはっきりしなくなり、消えるか?と
思ったとたん、再び天の雲から漏斗状の渦が伸びはじめ復活。竜巻は本来不安定な天候が発生の
原因とされるが、昨今の異常気象のせいで、「不安定」が安定的に発生するようになった気がする・・・・
一番最初に竜巻が発生し始めたあたり。家が木っ端微塵に粉砕されている。ここで通行止めになってしまって
しかたないので、今来た道を引き返した。すると・・・・・
今来た道を引き返すと、竜巻はもう消えていたが、先ほど私たちがいたすぐ近くで大型ダンプが横転して
いた。あのままあそこにいたら、私の車がこうなっていただろう。となりで電信柱もひっくり返っている。
電柱がぶっ飛んで、人家の屋根に突き刺さっている。いったいどのくらいの力がかかればこんなことが
可能になるのだろうか。
屋根も壁も吹き飛ばされた家。
こんな状況を記録していたとき、天空から何かが落下してきて私の車のすぐ沸きに落ちた。
よく見ると瓦の破片だった。竜巻によって天高くに舞い上げられ、今になって落ちてきたのだろう。
天井が総ガラス張りの私の車に直接落下していたら被害は甚大だったに違いない。
よく、天から魚が降ってきた、おたまじゃくしが降ってきた、という話があるが、これはよく言われる「鳥が運んだ
のではなく、竜巻が原因に違いない。