祝!はやぶさ2帰還!その3
では、最後に・・・・・
はやぶさシリーズのもう一つの使命、「生命原材料の解明」について。
なんで「はやぶさ2」は小惑星のうち、わざわざ炭素系小惑星「リュウグウ」
に向かったのか。それは、炭素系小惑星には、生命の原材料になる「アミノ酸」
が眠っている可能性があるからです。
アミノ酸には、まったく同じ組成でも、まるで鏡像のように対称な「左手型」と
「右手型」が存在します。(いわゆる「L型」と「D型」)。このアミノ酸は
生成されるとき、普通は1対1と同じ割合になります。ところが不思議な事に、
地球型生物はほとんどすべてが「左手型」なのです。その理由はいまだに
わかっていないのですが、もし、はやぶさ2の持ち帰ったサンプルにアミノ酸
が含まれていて「左手型」の割合が高かったら・・・・・・・
我々生命の起源は、地球の外からやってきた可能性が高くなるのです。
いや、もっと言えば、宇宙には「命の種」が大量に存在していて、それが長旅
の末、地球のような星にばらまかれて命が芽吹いていく、という仮説も成り立
ち得ることになります。我々は、決して孤独な存在ではなく、この宇宙は
「生命に満ち溢れている」のかもしれませんね。
どうです?はやぶさ2、僕たちに「大いなる夢」を与えてくれる素晴らしい探査機
でしょう?宇宙探査史に、永遠に語り継がれそうですよね。
やっはりすげーよ、はやぶさ!
下の写真は僕が撮ったウィルタネン彗星。左下の碧い星が彗星。
彗星も宇宙の旅びとで、小惑星のように「命の種」の運び屋かも
しれないね。ちなみに右上の星の集まりはプレアデス星団(スバル) 終
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